スズメ

今日、いつもレッスンしてる所の廊下に
スズメの亡骸がありました。

まだ小さいスズメちゃん…。

見つけた生徒たちは大騒ぎ。
「めっちゃこわいものがある!!」
「どこどこ?!」
「ぎゃー!!」「ギャハハハ!!」
野次馬のように面白がったり、こわがったり…。


でも、本当にかわいいスズメちゃんで、
私は、

「こわくないよ、かわいいスズメちゃんだよ…。
迷いこんで、しんじゃったのかな。
かわいそうに…」
とスズメちゃんを見つめた。


そしたら、子ども達も静かになっていった。


管理人さんに頼もうかなとも思ったけど、
「帰りに先生、埋めとくよ」
って言った。

「どこに?」

「花とか木とかのある所にね」

「そっか…」

「私も一緒にうめていい?」

「いいよ」

「みんなで埋めようよ」と子どもたち。



レッスンが終わってから、
スズメを運ぼうとすると、
あんなにこわがってたのに、

「私が持っていい?」
「私も」

と大事そうに運んで、

埋めれそうな所を探して、
みんなで土を掘った。

「生まれ変わったら人間になるかな?」
「また鳥になって気持ちよく飛べたらいいね」

そして、穴に入れる時、
「やさしくね!」という子や、
「顔のところに土をかぶせるのがかわいそう」とか

子ども達はみんな優しかった。

「うちのおばあちゃんもインコ飼ってる…」
と家族やペットのことのように感じてくれたり、


何も言わずとも、みんなは手を合わせて、
小さな木の棒を立ててあげていた。

「来るたびに手を合わせようっと!」
そして子ども達は帰っていった。




この経験が将来の何かにつながるといいな。
命、死、愛…。

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